HIV感染者によるHIV関連情報 - ART Space

2011年からART (Anti-Retroviral Therapy) を受けているHIV+男子が気まぐれにHIV関連情報を更新します。

抗HIV治療開始時にCD4が一時的に増加してから減少する件

ARTは治療を開始して1週間で目に見えてウィルスが減るので、ウィルス量が多かったりCD4が減っている人ほど効果を実感できると思います。また1~2ヶ月目でリバウンド的にCD4が増えてIRIS(免疫再構築症候群)が起きることがありますが、しばらくすると落ち着きます。
そして、落ち着いたときに一時的にCD4が下がることが多いようです。自分の場合も、治療開始前はCD4が20でしたが1ヶ月で150くらいになって、その後100未満に落ちてしまい半年くらいかかって200まで増えてバクタから離脱できました。

ツイッターでもリバウンドで不安を訴える人がいますが、治療の効果があればCD4は上がってきます。ウイルス量が抑制できているのにCD4がなかなか上がらない場合は薬を変えるようです。

歯医者がつらい件

CD4がコンスタントに600以上をキープするようになったので歯医者に通いはじめたんですけど、歯石を取った次の日から発熱したり、飲み物がしみたりいろいろ大変です。発熱は自分の病気のせいかなと思ったんですが、普通の人でも歯医者での治療は負担になるみたいで、体調と相談しながら通院していることが多いようですね。

とりあえず数年来の懸案だった左上の親知らずは抜歯して(グラグラしていたので簡単だった)そこは一安心なのですが、今度は左下の親知らずに穴が空いて痛くなってきたのでこれも抜歯する予定です。面倒だけど仕方ないですね。

生きてます

とりあえず生存報告。

自分はオタクなのでオタクなイベントに行くんです。ご存知の方もいると思いますが、なんにせよオタクイベントは体力を消費するので体調管理が大事。

ということで、野郎フェスは楽しかったです。毎度のことだが、あれだけ男子がいっぱいいて混雑してるのに臭くない!むしろいい匂いがする!コミケとは大違い!あとサークル参加してる人たちイケメンすぎ!イケメンじゃないとゲイ同人誌発行できないの!?

アニメだとガンダムNTが良かった(いつの話だ)。福井晴敏はメンタル弱め男子が年上の大人の男に支えられて成長する話を書く人だと思っていたけど、今回は主人公が成長しねえ!でも年上の大人には愛されまくり!男同士で壁ドンとかやっちゃってるし!ちなみにヒロインはガンダムフェネクスちゃんだったよ。

あとプロメアも超よかった。主人公のガロ&クレイはエロすぎだった。リオは明らかに腐女子狙いキャラで、狙いどおりに腐女子連中が発狂してるのほんと最高。マーケティングとして狙われてることがわかってても消費せざるを得ないのがオタク魂ってもんでい!!(←影響されてる)

2018年のHIV治療ガイドラインが出ている件

お久しぶりです。

今年もHIV治療ガイドラインが出ました。

www.haart-support.jp

毎度のことながら専門的な内容ですけれども、HIV+の方はぜひお読みいただきたいと思います。私は間もなくART開始から7年めなのでこの内容でもなんとか付いていけますが、最初に読んだときはチンプンカンプンでした。ツルバダがテノホビルとエムトリシタビンの合剤(2つの成分が1錠に入っている)ということも知らなかったくらいです。

今回改定のポイントは、新生児~幼児~小児の治療や、薬の変更に関する話題など、治療が長期間にわたるケースへの言及が増えたことだと感じました。また、自分がARTをはじめた頃に最強の抗HIV薬と言われたカレトラや、第一推奨薬だったレイアタッツが、副作用の問題があるのでやめたほうがいい薬という扱いになっているところにHIV新薬の進歩の速さを感じます。特にレイアタッツの副作用の黄疸はほぼ必発という書きかたは、重いと思いました。

ARTをはじめてから、いろいろな薬の添付文書をよく読むようになったんですけど、頻度不明とされる副作用の中に、かなり高率に発生するもの、ことによってはほぼ必ず発生するものが、少なからずあるということがわかってきました。抗がん剤だと、脱毛が頻度不明だったりします。でも実際はほぼ必発ですよね。こんな感じです。

HIV治療ガイドラインは医療関係者向けですけれども、患者向けにもう少しわかりやすいものが欲しいですね。

それではまた~。

梅毒患者が増加している件

日本のゲイの間ではけっこう前から増加していた梅毒ですけど、ここにきて別ルートでノンケのみなさんに増加しはじめたというニュースを聞いて、ちょっと驚いています。

あたしも全然セックスしていないわけじゃないし、梅毒は感染力が強いって聞いたので怖くていろいろ調べました。それこそ野口英世先生の文献から調べました。主にWikipediaで。

それでわかったのが、梅毒の病原体(スピロヘータ・パリダっていうんでずが、「動物のお医者さん」に倣ってパリダちゃんって言うわね)は、ものすごくセンシティブで弱いということです。

高温に弱いのは昔から知られていて、それでわざわざ別の感染症マラリア)に感染させて高熱を出させて、体内のパリダちゃんが死んだあとでマラリアを治す、なんていう危険な治療法があったくらいです。

低温にも弱くて、冷蔵保存したらあっという間にパリダちゃん全滅です。というか、体温近辺の温度でも人体から出るとすぐ死にます。人体の外の環境ではまず生存できないというのが実情で、いままで大勢の研究者が頑張ったにも関わらず、誰ひとりとして試験管や培地で培養できませんでした。なので、グラスの回し飲み程度では感染しません。口の中から出ると、それこそ秒単位で死ぬっぽいです。弱すぎ。

こんなに弱い病原体なのに、キスでも感染するくらいに、直接接触での感染力が強いというのが困りモノです。コンドームが意味ないかもって思ってしまいます。もちろんしないよりはマシでしょうけど。ノンケ界隈ではピンサロのフェラで感染する事例も多いようです。

ゲイやバイ男性は、遊びで性行為に及ぶときに、キスしなくてもフェラをするケースが少なくないと思うので、面倒でもゴムフェラにしましょう。

あたしがツイッターでフォローしてるイケメンのバイ君はゴムフェラが好きみたいで、イケる男の精液を搾り取ることを搾乳と呼んでいて(笑)、搾乳後のザー入りコンドーム写真を晒しまくって悦に浸っています。イカれた変態ですね。見習いたいです。