2018年のHIV治療ガイドラインが出ている件
お久しぶりです。
毎度のことながら専門的な内容ですけれども、HIV+の方はぜひお読みいただきたいと思います。私は間もなくART開始から7年めなのでこの内容でもなんとか付いていけますが、最初に読んだときはチンプンカンプンでした。ツルバダがテノホビルとエムトリシタビンの合剤(2つの成分が1錠に入っている)ということも知らなかったくらいです。
今回改定のポイントは、新生児~幼児~小児の治療や、薬の変更に関する話題など、治療が長期間にわたるケースへの言及が増えたことだと感じました。また、自分がARTをはじめた頃に最強の抗HIV薬と言われたカレトラや、第一推奨薬だったレイアタッツが、副作用の問題があるのでやめたほうがいい薬という扱いになっているところにHIV新薬の進歩の速さを感じます。特にレイアタッツの副作用の黄疸はほぼ必発という書きかたは、重いと思いました。
ARTをはじめてから、いろいろな薬の添付文書をよく読むようになったんですけど、頻度不明とされる副作用の中に、かなり高率に発生するもの、ことによってはほぼ必ず発生するものが、少なからずあるということがわかってきました。抗がん剤だと、脱毛が頻度不明だったりします。でも実際はほぼ必発ですよね。こんな感じです。
HIV治療ガイドラインは医療関係者向けですけれども、患者向けにもう少しわかりやすいものが欲しいですね。
それではまた~。