HIV感染者によるHIV関連情報 - ART Space

2011年からART (Anti-Retroviral Therapy) を受けているHIV+男子が気まぐれにHIV関連情報を更新します。

ART/HAART

薬の変更予定の件

ずっとアイセントレスとエプジコムでしたが、ビクタルビに変更することになりました。 自分のART経験は以下のとおりです。 1.プリジスタナイーブ+ノービア、ツルバダ2.レイアタッツ+ノービア、ツルバダ3.アイセントレス+レイアタッツ(つなぎ)4a…

新規NRTI(核酸系逆転写酵素阻害薬)イスラトラビルの開発が順調らしい件

ツルバダの成分のTDF(テノフォビル)とか、デシコビに入っているTAFとか、エプジコムに入っているABC(アバカビル)の後継と期待されているのが、ヤマサ醤油が開発したイスラトラビル(EFdA)です。 TDFやABCは副作用があって、服薬が困難な人も少なくない…

2018年のHIV治療ガイドラインが出ている件

お久しぶりです。 今年もHIV治療ガイドラインが出ました。 www.haart-support.jp 毎度のことながら専門的な内容ですけれども、HIV+の方はぜひお読みいただきたいと思います。私は間もなくART開始から7年めなのでこの内容でもなんとか付いていけますが、最初…

ART 7年目突入の件

今日でARTを始めてから6年が経過して、7年目に突入です。 CD4は更に増えて、600超という値も出てくるようになりました。主治医が安心しているのが、態度からありありと伝わってきます。 自分は副作用のリポアトロフィがけっこう強くて、筋力が低下しやすいの…

ツルバダ新薬(新配合)の件

ツルバダ(TDF/FTC配合錠)の、TDF(テノホビルジソプロキシルフマル酸塩)が、副作用が少ない新薬のTAF(テノホビルアラフェナミド)に置き換えられた新薬が臨床試験中のようです。TDFは、腎障害などの副作用が問題になっている成分です。 以前も書きました…

2015年の抗HIV治療ガイドライン(日本版)が出ていた件

しれっといつのまにか公開されていました。http://www.haart-support.jp/pdf/guideline2015.pdf わたしも隅から隅まで読んでるわけではないので、適当に印象に残ったことを書きますね(ひどい)。 エビデンスつきで、早期の治療開始をより強く推奨している。…

グレープフルーツを食べられない人=HIV治療中?!

グレープフルーツは、薬物の代謝に影響する成分を含んでいます。 この件が有名になったのが、抗HIV薬のクリキシバン(成分名インジナビル)だと思います。なので、一時期はグレープフルーツを食べられない人=HIV治療中だよね、とか言われていました。(主に…

抗HIV薬の副作用:エプジコム

ツルバダが合わずにエプジコムに切り替える人がいると思いますが、このエプジコムにも嫌な副作用があります。エプジコムは、アバカビル(ABC)とラミブジン(3TC)の配合剤で、3TCは比較的副作用が少なく、問題になるのはABCです。 1.アナフィラキシーABC…

ツルバダの副作用について(テノフォビルの副作用)

ツルバダは、効果が高く、非常によく使われているNRTIです。1錠にエムトリシタビン200mgと、テノフォビル ジソプロキシルフマル酸塩300mgの、2種類の有効成分が入っていて、1日1回の服用となっています。ツルバダで問題になるのは、テホフォビル(テノホ…

抗HIV薬の種類と、使い方

ARTに用いられる抗HIV薬は、作用機構の違いにより、いくつかのカテゴリに分かれます。 (1)核酸系逆転写酵素阻害薬(NRTI)(2)プロテアーゼ阻害薬(PI)(3)非核酸系逆転写酵素阻害薬(NNRTI)(4)インテグラーゼ阻害薬(INSTI)(5)CCR5拮抗薬(…